カードローンを利用している人の中には、複数社から借り入れをしている人もいるでしょう。
適用金利や返済日が異なり、返済の遅延や金額間違いといった事態が起こる場合もあります。
複数ある窓口を一本化して返済の負担を楽にする、おすすめのおまとめローンをご紹介します。
複数社から借り入れをしている人は、ぜひおまとめローンの利用を検討ください。
この記事を読んでわかること
- 銀行おまとめローンなら総量規制の対象外になる
- 従来よりも金利を抑えて返済ができる可能性がある
- 返済窓口が一本化されるため、管理が楽になる
現在の借り入れ額や金利を考慮して、より金利を抑えた返済が可能か確認しましょう。
消費者金融と銀行のローンでは、借りられる金額に対する条件が異なります。
自身の年収や借り入れ金額を、申し込み前にはっきりと確認しておくと安心です。
おすすめのおまとめローン6つを消費者金融と銀行からそれぞれご紹介
おまとめローンを提供している金融機関の中から、おすすめを6種ご紹介します。
それぞれの利用限度額や、金利を一覧にまとめました。
おすすめのおまとめローン6種
借入限度額 | 利率 | 審査時間 | |
---|---|---|---|
アイフル | 最大800万円まで | 年3.0〜17.5% | 最短即日 |
プロミス | 最大300万円まで | 年6.3〜17.8% | 最短25分 |
三井住友カードカードローン | 最大900万円まで | 年1.5〜15.0% | 最短即日 |
三菱UFJ銀行 | 最大500万円まで | 年1.8〜14.6% | 最短翌営業日 |
ろうきん | 最大500万円まで | 年5.825〜7.5% | – |
みずほ銀行 | 最大800万円まで | 年2.0〜14.0% | 最短2営業日 |
まずは即日融資にも対応している、消費者金融でおすすめのおまとめローンをご紹介します。
金利や限度額が自身の希望に合っているかを、確認しましょう。
アイフルを利用した経験がある人や利用中の人はおまとめローンが利用できる
アイフルのおまとめMAXは以前にアイフルを利用した経験がある人や、現在利用している人を対象にしたローンです。
銀行やリボによる借り入れも対象となり、支払いを一本化できます。
アイフルのおまとめMAXの基本情報は、以下のとおりです。
アイフルのおまとめMAXの基本情報
借り入れ限度額 | 最大800万円まで |
---|---|
金利 | 年3.0〜17.5% |
審査期間 | 最短即日 |
返済期間および返済回数 | 最長10年間(120回) |
申し込み条件 | 満20〜69歳未満の定期的な収入と、返済能力のある人 アイフルを過去に利用した経験がある人、もしくは現在利用している人 |
アイフルのおまとめMAXは、他社はもちろん、アイフルでのカードローン返済にも適用できます。
他社ではおまとめの対象とならない場合が多い、銀行ローンやリボ払いも一本化できるのは、嬉しいサービスです。
返済先が複数あり、貸金業者以外からも借り入れをしている場合には、最適なローンとなります。
上限金利は年17.5%のため、現在の借り入れ先よりも支払い利息を抑えられる場合があります。
例えば、3社からの借り入れをまとめた場合を確認してみましょう。
借入金 | 適用利率 | 月の返済額 | |
---|---|---|---|
A社 | 30万円 | 年18.0% | 11,000円 |
B社 | 60万円 | 年17.0% | 16,000円 |
C社 | 90万円 | 年16.0% | 23,000円 |
合計 | 180万円 | – | 50,000円 |
3社合わせて毎月5万円の返済に対して、おまとめローンを利用した際の変化は以下のとおりです。
借入金 | 適用利率 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
180万円 | 15.0% | 34,000円 |
おまとめMAXを利用すると、従来の返済額よりも1万円以上抑えた利用ができます。
少しでも利息を抑えたい場合には、おまとめMAXを検討しましょう。
おまとめMAXはWebと電話から、申し込みが可能です。
Webからの申し込みは24時間受け付けているため、自分の都合に合わせて申し込みできます。
Webから申し込みをする際の手順は、以下のとおりです。
- 申し込み画面から個人情報などを入力
- 審査結果を電話またはメールで確認する
- 契約内容の確認と、必要書類を提出する
- 他社借り入れを返済する
必要書類の提出では本人確認書類や収入証明書のほか、他社借入条件などが確認できる書類の提出が求められます。
必ず手元に他社の借入条件のわかる書類を準備した後に、申し込みをおこないましょう。
アイフルでは初めてアイフルを利用する人向けの、借り換えローンも用意しています。
アイフルでの利用がないが、借り換えに利用したい場合は借り換えも検討ください。
プロミスのおまとめローンは即日中に審査に通る可能性がある
プロミスのおまとめローンは自動契約機や店頭窓口から申し込みをすると、その場で必要書類を発行してもらえます。
即日でおまとめを利用したい人は、プロミスへの申し込みを検討しましょう。
プロミスのおまとめローンの基本情報は、以下のとおりです。
プロミスのおまとめローンの基本情報
借り入れ限度額 | 最大300万円まで |
---|---|
金利 | 年6.3〜17.8% |
審査期間 | 最短即日 |
返済期間および返済回数 | 最長10年間(120回) |
申し込み条件 | 満20〜65歳以下の本人に定期的な収入がある人 |
申し込みは年齢を満たしていて、本人に安定した収入があれば、パートやアルバイトの人でも可能です。
主婦や学生の人も審査に通る可能性があるため、おまとめローンを利用したい人は申し込みをしましょう。
プロミスのおまとめローンでは、返済を自身の都合に合わせて選択可能です。
選択できる返済日は、5日/15日/25日/末日のいずれかとなります。
しかし、三井住友銀行/三菱UFJ銀行/みずほ銀行/ゆうちょ銀行/PayPay銀行以外の、金融機関から口座振替を希望した場合は毎月5日となります。
プロミスですでに契約している人も、おまとめローンへの切り替えは可能です。
ほかの消費者金融やクレジットカード会社からの、借入金返済に利用できます。
しかし、銀行のカードローンやクレジットのショッピングには利用できません。
プロミスのおまとめローンは、電話または自動契約機や店頭窓口で申し込みできます。
自動契約機やお客様サービスプラザ(店頭窓口)で申し込みをする場合は、以下の手順です。
- おまとめローンに申し込みしたい内容を伝え、画面に個人情報を入力する
- 審査結果をその場で確認する
- その場で発行された必要書類を受け取る
- 契約内容を確認し、借り入れ開始
必要書類は、郵送での受け取りも可能です。
郵送で受け取る際は、以下手順でおこないます。
- おまとめローンに申し込みしたい内容を伝え、画面に個人情報を入力する
- 審査結果をその場で確認する
- 必要書類を郵送で受け取る
- 申込書に必要事項を記入して返送する
- プロミスに書類が到着後、借り入れ開始
近くにプロミスの店舗や自動契約機がない場合は、電話や郵送での手続きが最適です。
即日中におまとめローンを利用したい人は、プロミスのおまとめローンを検討しましょう。
三井住友カード カードローンは使い道が自由だからおまとめにも利用しやすい
三井住友カード カードローンには、おまとめローンはありません。
しかし、資金の使い道が自由なため、おまとめとしても活用がしやすいカードローンです。
三井住友カード カードローンの基本情報は、以下のとおりです。
三井住友カード カードローンの基本情報
借り入れ限度額 | 最大900万円まで |
---|---|
金利 | 年1.5〜15.0% |
審査期間 | 最短5分 |
返済期間および返済回数 | 最長15年1ヶ月(181回) |
申し込み条件 | 満20〜69歳以下の本人に定期的な収入がある人(学生を除く) |
三井住友カード カードローンはおまとめローンではないため、総量規制の対象となります。
借り入れの際には、年収や他社との借り入れ状況を確認する必要があります。
上限金利が低く設定されているため、支払い利息を抑えたい場合には適した商品です。
三井住友カード カードローンには、返済実績に応じて適用利率の引き下げサービスも用意されています。
翌年度の利率から0.3%ずつ、最大で1.2%まで引き下げがおこなわれるサービスです。
金利を年15.0%で適用されていた場合は、最大13.8%まで引き下げられます。
適用の条件は入会した年度の毎月の返済に、遅延がない人です。
安定して定期的な返済ができる人は、低金利での利用につなげられます。
借り入れは原則24時間365日対応しており、ATMからも借り入れ可能です。
三井住友カード カードローンは、最短5分で発行されるカードローンとなります。
即日発行を利用する際は、9:00〜19:30までの間の申し込みが必要です。
審査の状況や申し込みの時間帯によっては、翌日以降となる可能性もあるため、余裕を持って申し込みをしましょう。
通常申し込みを選択した場合は時間の制限はないため、自分の都合に合わせて申し込みできます。
Webから申し込みが完了するため、面倒な手続きはありません。
Webから申し込みをする場合の手順は、以下のとおりです。
- 申し込み画面に個人情報などを入力する
- 必要書類をアップロード
- 審査結果を確認画面から確認する
- 利用開始
- 後日カードが郵送で届く
即時発行で利用をする場合は、電話番号認証とVpassへの登録が必要です。
金利を抑えて利用したい人や、即日中にWeb完結で発行したい人は、三井住友カード カードローンをご検討ください。
三菱UFJ銀行のバンクイックは使用用途が自由なためおまとめにも利用できる
三菱UFJ銀行のバンクイックはおまとめ専用ではありませんが、使用用途は自由なカードローンです。
追加の融資も受けられるため、自分の都合に合わせて利用ができます。
三菱UFJ銀行 バンクイックの基本情報は、以下のとおりです。
三菱UFJ銀行 バンクイックの基本情報
借り入れ限度額 | 最大500万円まで |
---|---|
金利 | 年1.8〜14.6% |
審査期間 | 最短翌営業日 |
返済期間および返済回数 | – |
申し込み条件 | 満20〜65歳未満の原則安定した収入がある人 国内に居住する人 |
ATMでも振り込みも借り入れも可能となっており、対象のATMであれば手数料はかかりません。
手数料無料の対象となるATMは、以下のとおりです。
- 三菱UFJ銀行ATM
- セブン銀行ATM
- ローソンATM
- E-metATM
0:10〜23:50の間であれば、通常の利用手数料はもちろん、時間外手数料も無料となります。
手数料による出費を抑えたい人には、嬉しいサービスです。
しかし、毎週月曜日の1:00〜5:00と毎月第2土曜日の21:00〜翌朝7:00は利用の対象外となります。
お金が必要になりそうな時は、事前に対応しましょう。
返済は最小で毎月1,000円からおこなえるため、自分のペースで返済を進められます。
Eメールサービスに登録をすると、返済日の3営業日前に通知メールが届きます。
事前に返済日が届くため、返済を忘れてしまうといった事態を防げて安心です。
三菱UFJ銀行 バンクイックは、三菱UFJ銀行に口座を持っていない人でも利用できます。
Webからの申し込みの際は24時間土日でも対応しているため、都合の良い時に手続き可能です。
Webから三菱UFJ銀行 バンクイックを申し込む際の手順は、以下のとおりとなります。
- 申し込み画面から個人情報などを入力する
- 必要書類を提出する
- メールまたは電話で審査結果を確認する
- カードをテレビ窓口または、郵送で受け取る
- 利用開始
必要書類の提出はWebからのアップロードのほか、FAXや郵送でも対応しています。
契約後に即日でカード発行を希望している場合は、テレビ窓口を利用しましょう。
その場でカードが発行され、借り入れまでおこなえます。
審査結果の連絡は平日は9時〜21時、土日祝日は9時から17時となります。
口座を持っていないけど、金利を抑えて自由に借り入れをしたいといった人は、三菱UFJ銀行 バンクイックを検討ください。
ろうきんは団体会員の構成員なら金利の引き下げサービスが用意されているおまとめも対応のローン
ろうきんのフリーローンは、おまとめにも利用ができるカードローンです。
団体会員の構成員や、生協会員の組合員および同一生計家族の人は、金利の引き下げが適用される場合もあります。
より金利を抑えて利用したい人は、ろうきんへの申し込みも検討しましょう。
ろうきん フリーローンの基本情報は、以下のとおりです。
ろうきん フリーローンの基本情報
借り入れ限度額 | 最大500万円まで |
---|---|
金利 | 年5.825〜7.500% |
審査期間 | – |
返済期間および返済回数 | – |
申し込み条件 | 中央労働金庫の場合 中央労働金庫に出資のある団体会員の構成員、または自宅もしくは勤め先(事業所)が金庫の事業エリア内(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・ 神奈川県・山梨県)にある給与所得者の方で、条件に全て該当する人 |
ろうきんのフリーローンへ申し込む場合には、下記の条件を満たしている必要があります。
- 申し込み時の年齢が満18歳以上、最終返済時の年齢が満76歳未満の人
- 同一勤務先に 1 年以上勤務している人(自営業者等の給与所得以外の人は 3 年以上)
- 安定継続した年収(前年税込み年収)が 150 万円以上ある人
- 当金庫所定の保証協会の保証を受けられる人
契約社員やパートでも一定の条件を満たしている場合は、審査に通る可能性があります。
申し込みを検討している場合は、最寄りの店頭へ確認をするとより安心です。
ろうきん フリーローンは銀行よりも上限金利が低いため、より支払い利息を抑えられます。
例えば他社で100万円を年15.0%で借りて、6年間で返済した場合の違いを見てみましょう。
借入額 | 金利 | 毎月の返済額 | 支払い利息 | |
---|---|---|---|---|
ろうきん | 100万円 | 年5.825% | 16,490円 | 187,280円 |
他社A | 100万円 | 年15.0% | 21,145円 | 522,440円 |
毎月の支払い額だけでなく、支払い利息も30万円以上と大きく抑えられます。
ろうきん フリーローンには、会員によって適用される金利が異なります。
適用される金利の違いを、まとめました。
団体会員の構成員 | 生協会員の組合員および同一生計家族 | 一般勤労者 | |
---|---|---|---|
固定金利 | 年7.000% | 年7.280% | 年7.500% |
変動金利 | 年5.825% | 年6.105% | 年6.325% |
団体構成員と生協会員の場合には、金利引き下げ制度も適用されます。
引き下げ要件の1〜3のいずれかを満たす場合に、年0.2%の金利が引き下げられます。
引き下げ要件は、以下の3つです。
- 財形貯蓄またはエース預金の契約
- 有担保ローンまたは無担保ローン(マイプランを含む)の契約
- 申し込み時の年齢が満20歳未満
より金利を抑えたい場合には、引き下げ要件に該当するかを確認しましょう。
ろうきん フリーローンは、Webからの申し込みにも対応しています。
Web上で手続きを進める場合は、下記の手順になります。
- 仮審査申し込みから個人情報などを入力
- 審査結果を電話で確認する
- 契約内容の確認、契約手続きをおこなう
- 借り入れ開始
ろうきん フリーローンでは、借入開始までの間に複数の書類提出が必要です。
用意が必要となる書類は、以下のとおりとなります。
- 本人確認書類
- 収入証明書
- 勤続年数確認資料
- 普通預金口座の届け印
- 資金使途確認資料
円滑に手続きを進めるためにも、申し込み前に準備をすると安心です。
ろうきんの対象地域に住んでいる人や、より低金利で利用したい人は、ろうきん フリーローンへの申し込みも検討ください。
みずほ銀行のカードローンは住宅ローンと併用すると上限金利年13.5%で借りられる
みずほ銀行のカードローンの通常基本金利は、年2.0〜14.0%です。
住宅ローンをすでにみずほで契約している人には、0.5%の金利の引き下げサービスが用意されています。
みずほ銀行のカードローンの基本情報は、以下のとおりです。
みずほ銀行のカードローンの基本情報
借り入れ限度額 | 最大800万円まで |
---|---|
金利 | 年2.0〜14.0% 住宅ローン利用者は、年1.5〜13.5% |
審査期間 | 最短2営業日 |
返済期間および返済回数 | – |
申し込み条件 | 満20〜66歳未満の安定かつ継続した収入がある人 |
住宅ローンとの併用によって0.5%金利が引き下げられ、より低い金利で借り入れができます。
しかし、引き下げを受けるためには住宅ローンの契約と同一の店舗で、契約をおこなう必要があります。
事前に住宅ローンの契約をおこなった店舗を、確認しましょう。
カードローンにはキャッシュカード兼用型と、カードローン専用型の2つがあります。
キャッシュカード兼用型は、みずほ銀行の普通預金キャッシュカードにカードローン機能が付与されます。
カードローン専用型は新規でローンカードを発行し、カードローンのみに利用するカードです。
2つのカードの違いを、まとめました。
キャッシュカード兼用型 | カードローン専用型 | |
---|---|---|
申し込み | Web/郵送/電話/店舗 | 郵送/電話/店舗 |
自動貸越機能 | あり | なし |
自動振替サービス | あり | 申し込みにより追加 |
自動融資サービス | 申し込みにより追加 | 申し込みにより追加 |
カードローン専用型は、Webからの申し込みに対応していません。
Webから申し込みをした際は、自動的にキャッシュカード兼用型となります。
必要な機能や申し込み方法に応じて、合っているカードを選びましょう。
みずほ銀行のカードローンは、みずほ銀行に口座を持っていない人でも申し込みができます。
口座を持っていない人が、Webから申し込みをおこなう手順は、以下のとおりです。
- 申し込み画面から個人情報などを入力する
- 審査結果をメールで確認する
- 本人確認書類などの必要書類を提出する
- みずほダイレクトご利用カードを受け取る
- カードローン口座の開設
- 借り入れ開始
カードローンと口座開設を同時にできるため、手間が少なくなり、短期間で借り入れ開始まで進めます。
すでにみずほ銀行の口座を開設している場合は、以下の手順で申し込みできます。
- 申し込み画面から個人情報などを入力する
- 審査結果をメールで確認する
- 本人確認書類などの必要書類を提出する
- 契約内容を確認して、契約手続きをおこなう
- 借り入れ開始
申し込みはWebのほか電話や郵送、店舗からもできるため、都合に合わせて利用可能です。
みずほ銀行で住宅ローンを利用している人、口座開設も同時に検討している人にみずほ銀行カードローンは最適といえます。
おまとめローンは複数社からの借り入れを一本化できるローン
おまとめローンとは借り入れ金額や、返済日の異なる複数社からのローンを一本化できるサービスです。
既存の複数社からのローンを一括完済して、返済窓口を1箇所にするため、管理が容易になります。
しかし、通常のローンとは異なり借入金の使途が決められており、追加融資が受けられないといった点があります。
おまとめローンを活用して返済の負担を減らすために、気をつけるべき点をご紹介しましょう。
おまとめローンを利用するメリットとデメリットを知っておく
おまとめローンには、返済窓口を一本化できる点が最大の利点です。
場合によっては従来の金利よりも低い金利が適用され、支払い利息の総額が下がる可能性もあります。
しかし、正しい手続きをおこなわないと契約違反になる場合もあります。
おまとめローンを利用する上で、気をつけるべき点や利点の5つをまとめました。
返済窓口が一本化されるので返済を忘れるという事故が防げる
おまとめローンは複数社の借り入れを、1箇所にまとめるというサービスです。
例えば3社から借り入れをしていた場合、合計金額を4社目のおまとめローンで借りて、既存のローンを一括で返済します。
3箇所あった返済先が1つになるため、支払い日や金額を間違えるといった事故を防げます。
支出も管理がしやすくなるため、自身の生活に合わせた返済ペースへと変更もできます。
借り入れ残高を明確にできるため、容易に管理や返済の計画が立てられるのは魅力です。
従来よりも金利を抑えた返済を叶えられる場合がある
金利によっては、おまとめローンによって今までよりも低金利になる可能性があります。
返済窓口が一本化され、支払い利息も下がり、返済への負担軽減につながります。
商品によっては返済実績に応じて、金利の引き下げサービスが用意されており、より低金利での利用が可能です。
しかし、必ずしも現在より低い金利で借りられるとは限りません。
金利が低くなった場合でも、毎月の返済額が下がらない可能性もあります。
特に通常のカードローンで一本化する場合は、毎月の支払額が増える場合があります。
通常のカードローンでは約定返済が適用され、残高に応じて自動的に返済が決まるためです。
月の返済額が2万円だったが、借り換えで月の返済額が3万円になり、逆に負担が増えてしまう場合もあります。
おまとめローンの適用で本当に金利が下がる可能性はあるか、毎月の返済額はどう変わるかを申し込み前に確かめましょう。
おまとめローンでは他社解約をしないと規約違反となる可能性がある
おまとめローンは他社からの借り入れが一本化できる、嬉しいサービスです。
しかし、新たな借り入れ先の条件によっては、規約違反となる可能性があります。
商品によって異なりますが、既存の借り入れ先の返済をおこなったあとに、解約が必要となる場合があります。
おまとめローンは既存の債務を減らす目的があるため、追加で借り入れをすると完済する意味がありません。
会社によってはおまとめローンでの完済後でも、既存のローンから借り入れできる場合もあります。
完済の証明書の提出を求められる場合もあるため、他社との契約に関する規約も事前に確認しましょう。
借入金を自由に使えるわけでないため返済以外の用途では使えない
おまとめローンで借り入れをするお金は、債務返済が目的です。
返済以外の目的での借り入れができないため、買い物や急な出費の際には利用できません。
おまとめローンを利用した際には、完済証明書の提出が必要です。
借り入れ金を他の用途に使用すると、既存ローンの返済に金額が足りなくなり、完済できないといった事態につながります。
求められている書類の提出ができなかった場合は、規約違反と認識される可能性もあります。
ペナルティとして一括返済を求められる場合もあり、債務額を増やしてしまいかねません。
おまとめローンで借りた際は、必ず既存ローンの返済のみに利用をしましょう。
おまとめローンは総量規制の対象外になるローン
おまとめローンは消費者金融から借りた場合でも、総量規制の対象外となります。
総量規制とは、貸金業者から借りられるお金の上限を規制する法律です。
対象となるのは消費者金融や、クレジットカード業者からの借り入れとなります。
銀行や信用金庫からの借り入れは、総量規制の対象からは外れます。
多重債務者の救済を目的に、年収の1/3を超える金額は借りられません。
しかし、おまとめローンは利用者にとって有利となるため、総量規制の対象から外れます。
総量規制の例外貸付に該当するため、年収の1/3を超える金額も借りられます。
毎月の返済が厳しいと感じている際は、おまとめローンの利用を検討ください。
借り換えローンとの違いは既存の借り入れ先の数
おまとめローンと似た商品で、借り換えサービスといった商品も用意されています。
おまとめローンは、2社以上の複数から借りている金額を1社にまとめるという商品となっています。
借り換えローンはおまとめローンと異なり、1社からの借り入れを別の会社に変更するサービスです。
A社から借りているお金を、より金利の低いB社に乗り換えて返済額を抑えます。
もし、10万円を1年で返済する際に、年18.0%と年15.0%で返済した際の違いは以下のとおりです。
借入金額 | 利率 | 毎月の返済額 | 利息総額 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 10万円 | 年18.0% | 9,167円 | 10,004円 |
B社 | 10万円 | 年15.0% | 9,025円 | 8,300円 |
毎月の返済額を減らしたい場合は、低金利の会社から借りる必要があります。
もし、1社のみから借り入れていて、支払い金利を抑えたい場合は借り換えローンの利用となります。
おまとめローンの審査に通るためには収入や借り入れ状況を正確に伝える
月々の返済を楽にしたい、申し込みを検討している際には、審査に通るか不安かとおもいます。
おまとめローンの審査に通るために、気をつける点を3つご紹介します。
収入証明書や必要な書類をしっかりと揃える、1社ずつ申し込むといった点に気をつけ、おまとめローンの審査に通過しましょう。
おまとめローンの審査の際には収入証明書や年収の条件を把握する
おまとめローンの審査では、本人確認書類以外に収入証明書の提出が必要です。
通常のカードローンでは、収入証明書の提出には条件があります。
- 借り入れ額が50万円以上
- 他社との借り入れ額の合計が100万円以上
いずれかの条件に該当した場合にのみ、提出を求められます。
しかし、おまとめローンでは、借り入れ額に関係なく収入証明書が必要となります。
収入証明書の提出によって、安定していて継続的な返済が可能であることを伝えるためです。
提出の対象となる収入証明書は、主に下記の書類となります。
- 給与明細書(直近2ヶ月分、賞与がある場合は直近1年分の賞与明細も)
- 源泉徴収票(最新のもの)
- 確定申告書/青色申告書
- 住民税決定通知書/納税通知書
- 所得証明書/課税証明書
- 年金証書/年金通知書
申し込みの際や審査の前に必要となるため、申し込み前に準備をすると安心です。
金融機関によっては、申し込みの際に年収の制限がある場合もあります。
おまとめローンは通常のカードローンと異なり、債務者向けの商品です。
返済に関するリスクが大きいと取られると、審査に通らない可能性が出てきます。
一般的に消費者金融では月2〜3万円ほどでも、継続かつ安定した返済ができれば問題ありません。
しかし、銀行の場合は審査基準が厳しくなります。
ろうきんの場合では、前年の年収が150万円以上である必要があります。
より、低金利で利用するためにも、年収に関する条件も申し込み前に確認をしましょう。
申し込みは1社ずつおこなうと印象がよくなる
人によっては審査に通るかわからないため、一度に複数社に申し込みをする場合があるでしょう。
しかし、短期間に複数社へ申し込みをすると印象が悪くなり、審査落ちにつながります。
申し込みや返済に関する、すべての情報は信用情報に記録されているためです。
遅延せずに返済をしているか、破産の履歴はないかといった情報が記録され、信用情報を元に審査を進めます。
当然複数社に一度に申し込みをした内容も記録されるため、何か申込者に問題があるのではないかと思われてしまいます。
計画通りに返済がされない可能性があると判断されると、審査落ちにつながってしまうため一社ずつの申し込みが最適です。
申し込みの際には虚偽の情報は記載せず、間違いが無いように申請をしましょう。
特に年収や職場に関する内容は、審査でしっかりと調べられるため、虚偽の情報は確実に審査落ちとなります。
審査を通過するためには、正しい情報と一社ずつへの申し込みが重要です。
審査に不安がある場合は事前診断や仮審査を利用すると安心
希望している金額を借りられるのかどうしても不安な場合は、事前診断を利用すると安心です。
年収や希望借入額を入力すると、条件に対して融資が受けられるかについて数秒で判断されます。
審査結果と同一の回答となるとは限りませんが、目安として利用ができます。
商品によっては仮審査も実施しており、より本審査に近い内容を確認可能です。
審査に通過しておまとめローンを利用するために、事前診断や仮審査で備えておきましょう。
おまとめローンは返済先を一本化して負担軽減につながるローン
おまとめローンは複数社からの借り入れを一本化して、管理を容易にするローンです。
金利が従来よりも下がる場合もあり、毎月の返済の負担軽減につながる可能性があります。
しかし、おまとめローンには通常のカードローンとは異なり、他社解約や借入金の使途などの制約がある場合もあります。
おまとめローンを問題なく利用するためにも、事前に規約はしっかりと確認をしましょう。
申し込み前には収入証明書の用意や、借り入れ状況についても把握すると、より円滑な利用開始につながります。
毎月の返済でお悩みの際は窓口や返済日を一本化して、負担軽減につながるおまとめローンを検討ください。